mmmiooo’s diary

家族のこと、治療のこと等について書きます

子離れ

ある本でこんなのを読んだ。

 

娘が旅行に行きたいと言ったが、

お母さんが反対して中止になった。

 

「うちの子は大人なのに旅行にも行けないんです。」と母が言う。

「お母さんに反対されて旅行に行けなかった。」と娘が言う。

 

実際私も同じことがあった。

母の反対にあい、

私はイギリス行きとアジアのツアーを

やめざるを得なかった。

 

「旅行にも行けない」うちの子を嘆いているお母さんだが、

本当にそうだろうか?

 

「旅行にも行けない」子どもに

してしまっているのではないか?

私はそう思う。

 

私の母は毒親だと思った。

しかし子離れができなかった親なのかなと

最近は思っている。

 

母は何でもかんでもやってくれた。

しかしそれは余計なお世話だった。

 

「あんたは何にもできないから、

私が助けてあげなくちゃいけない。」

「何もわからない駄目な子。」

母は何度も言った。

しかしそれは違うと思う。

本当に何ができる子どもになってほしいなら

どこかで見守ることが必要だった。

 

たとえば、自炊くらいしろと言われた。

しかし、キッチンを触らせなかった。

勝手に入ったら怒られた。

「自炊くらいできないなんてあんたは駄目ね。」と言いながら、

「あんたは料理ができないんだから、

キッチンのものを触らないで。

料理は私が作るんだからやらなくていいでしょ。」と怒る。

矛盾していると思う。

ダブル・バインドだ。

 

「駄目な子」でいてほしかったから、

「何にもできない子」じゃないと

面倒を見たり勝手にやったりと

子離れできないことの言い訳がたたないから、

そんなふうに思う。

 

そう感じるくらい、

母の子育ては行き過ぎていた。

とても息苦しかった。

 

もう私の手を離してください。